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【2025年最新】業務用食洗機の買取・処分完全ガイド|高価売却と違法リスクゼロの手順

目次

    閉店や設備更新で悩むのが大型厨房機器の撤去。とくに食洗機は重量も法規制もハードル高めですが、実は「資産化」しやすい機種。この記事では最新の買取相場、処分コスト、法的手続き、そして買取額を数万円アップさせるコツを一気通貫で解説します。

    業務用食洗機を高く売り違法リスクも回避する全体像をまず3分で把握する

    閉店・移転・設備入替──飲食店オーナーが厨房機器を手放すタイミングは突然訪れます。中でも業務用食洗機は「重量がある」「水回りと直結」「買取の専門性が高い」という3重苦を抱えがち。
    しかし裏を返せば、正しい順序で動き“資産”として売却すれば、次の店舗投資の原資を生み出すポテンシャルがあります。
    飲食店が業務用食洗機を手放す方法は大きく「買取」「無料引取」「有料処分」の3パターンですが、高く売り、かつ法令違反のリスクをゼロにするには順序が鍵です。最初に相場を把握したうえで清掃・動作確認を済ませ、複数社へ同時査定するのが最短ルート。一方、産業廃棄物処理法やフロン排出抑制法を軽視すると、最悪の場合は懲役や高額罰金につながるため、書類対応は必須。本記事では相場データ法令チェックリスト、そして30日で完結させるタイムラインを提供します。

    この記事で得られること

    • 2025年最新版の買取・処分価格帯
    • 売却か処分かを5分で判断できる3ステップ
    • マニフェストとフロン回収の手続き完全図解
    • +2万円を狙える即効クリーニング術
    • 買取、廃棄、オークションのメリットデメリット

    2025年相場速報――タイプ別に見る買取額と処分費を数字で公開

    まずは「自店の機械はいくらで売れるのか」を把握しましょう。相場を知らずに1社目で即決すると、本来得られるはずだったプラス数万円を取り逃がします。
    主要買取店の公開データを集計すると、アンダーカウンタータイプの平均買取額は20,000~180,000円。新しい年式ほど上振れし、2023年製ホシザキ「JWE-450」シリーズは25万円の買取事例も確認されています。反対に、2015年以前の旧式モデルは0円査定または有料処分のケースが目立ちます。

    タイプ年式メーカー平均買取額処分費目安
    アンダーカウンター2023~2024ホシザキ/マルゼン150,000~250,000円10,000~15,000円/台
    リターンコンベア2020~2024中西製作所120,000~200,000円
    旧式(~2015)各社0~30,000円
    (買取不可あり)

    ポイント1:年式とメンテ履歴
    同じ型番でも「年1回のメンテ記録」「ドアパッキン交換履歴」などが査定表に反映されます。保守契約書やサービスレポートが残っている場合は必ず提示しましょう。

    ポイント2:地方より都市部が高値
    再販需要が集中する東京・大阪・名古屋では地方比で約1.2倍の価格差が出ます。遠方からでも宅配買取を受け付ける業者があるため、地方店舗でも都市部相場で売れるチャンスは十分。

    処分費はサイズと搬出難易度で変動しますが、都内相場は10,000~15,000円。重量200kg超や階段搬出が必要な場合は追加で3,000~20,000円かかるのが一般的です。

    スクラップ価値も要チェック

    買取不可と判断された機体でも、内部ステンレス(SUS304/309)だけで1kgあたり150~230円のスクラップ価値があります。重量100kgの機体なら最大23,000円相当になる計算で、処分費を相殺できるケースも少なくありません。

    売却か処分か?損しないための判断軸を3ステップで整理

    ここでは簡易見積もりを行って「売る・捨てる・保管」の損益を判定します。方法選択を誤ると「買取0円+撤去費15,000円」の二重損失になります。以下の3ステップで必ず損益を試算しましょう。

    • 残存価値…上記相場表で3万円以上の査定期待があるか。
    • 撤去コスト…搬出・車上げ・書類費を合算。
    • 期日…閉店までの猶予が14日以上なら買取交渉、7日以下なら処分優先。

    簡易見積もり

    • 買取見込み額 −(搬出費+書類費+作業追加費)=プラスなら買取
    • マイナス3万円以上なら処分 or スクラップ直売

    意思決定例
    パターンA:見積150,000円 −(搬出15,000円+書類5,000円)=130,000円…迷わず買取。
    パターンB:見積25,000円 −(搬出20,000円+書類5,000円)=0円…スクラップ直売へ切替。
    パターンC:見積0円(買取不可)+SUS重量110kg(=25,300円相当)− 搬出15,000円…スクラップ売却でプラス10,300円。

    産廃法とフロン排出抑制法――違反すると懲役・罰金!必要書類と手順を図解

    業務用食洗機は家電リサイクル法の対象外ですが、産業廃棄物として扱われるため、排出事業者(あなた)が適切にマニフェストを交付する必要があります。電子マニフェスト(JWNET)なら登録〜完了確認がすべてWebで完結し、紙伝票の保管スペースも不要です。

    マニフェスト未交付・虚偽記載の罰則は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」。また、委託先業者が許可失効していた場合、排出事業者も連帯責任を負います。契約書に許可番号を書くだけでなく、許可証原本の写しをメール等で取り寄せて必ず期限を確認しましょう。

    マニフェスト発行フロー

    1. 電子マニフェスト(JWNET)に排出事業者として登録
    2. 収集運搬・処分業者の許可番号を入力
    3. 搬出後90日以内に処理終了報告を確認
    4. 5年間保存(電子はクラウド自動保存)

    食洗機単体はフロン未使用ですが、冷蔵庫・製氷機を同時撤去する場合はフロン回収証明書(引取証明書)が必要です。東京都の場合、充填回収業者の登録番号を持たない事業者に依頼すると排出者も同罪になります。見積書・請求書のヘッダーに登録番号があるか必ず確認しましょう。

    高価買取を引き寄せる準備5ステップで+2万円を狙う

    査定の世界では「準備8割、本番2割」と言われるほど事前準備の差が金額を左右します。ここでは30分でできる即効テクニックを紹介。過去に最大40,000円アップした実例もあります。

    • Step1 型番・年式を撮影
      銘板は扉の内側や背面にあり、スマホでアップを撮るだけ。ピンボケNGなのでライトを当てる。
    • Step2 内外装を15分で清掃
      クエン酸水1:4でカルキ汚れを溶かし、中性洗剤で油分を除去。最後にマイクロファイバークロスで仕上げると光沢が戻る。
    • Step3 試運転動画を撮影
      電源ON→扉ロック→洗浄アーム回転→排水完了までを30秒で撮影。音が静かであれば+評価。
    • Step4 付属ラック・ホースを揃える
      純正ラック1枚欠品で▲5,000円、排水ホース欠品で▲3,000円。倉庫を探してでも揃える価値あり。
    • Step5 複数社へ同日査定
      一括送信などで「最終見積は本日20時までにお願いします」と締切を設定し、心理的に競わせる。

    清掃チェックリスト

    • 洗浄室の目皿・フィルターを外し高圧洗浄→水垢ゼロ
    • ヒーター周りの石灰質をクエン酸パックで15分放置
    • 扉パッキンに中性洗剤→歯ブラシでカビ除去
    • ステンレス外装にステンレスポリッシュで鏡面仕上げ
    • 排水ホースを通水テストし、詰まりがあれば交換

    ここまで実施すると、光沢が戻り「未使用に近い」印象を与えられます。査定士の判断は“見た目7割”と言われるほど第一印象重視。実際に+12%アップした事例も珍しくありません。

    買取業者 vs 産廃業者 vs オークション――それぞれのメリット比較で失敗を防ぐ

    方法費用メリットデメリット
    買取専門店0円(+買取額)即日現金化/書類一括対応旧式は買取不可
    産廃業者10,000~15,000円/台期日厳守/重量物OKコスト発生
    ネットオークション出品料+送料実費価格上振れ期待売れるまで不確実/梱包負担

    撤去まで14日以上あるならオークションも選択肢ですが、店舗引き渡し期限が迫る場合は買取専門店 → 不可なら即産廃業者へ切り替えが安全です。

    閉店まで30日のタイムラインで安全かつ高収益を実現する

    下記は実際に渋谷区で移転した飲食店のモデルケースです。日数は閉店日を基準にしています。

    1. 30日前 相場確認・型番撮影・LINE一括査定
    2. 25日前 最高額の業者と現地見積・マニフェスト番号共有
    3. 20日前 店休日に搬出日確定、原状回復業者へ日程通知
    4. 15日前 厨房全体を清掃し追加査定を交渉
    5. 10日前 搬出・現金受領・電子マニフェスト確認
    6. 3日前 処分終了報告受領、賃貸オーナー立会い完了
    7. 当日 無事引渡し、違約金ゼロで退去

    よくある質問とトラブル実例で最後の不安を解消

    • 動かない食洗機は無料でも引き取ってもらえる?
      スクラップ価値が高い機体は0円〜数千円での回収例があります。搬出ルートが狭い場合は別途作業費が発生するため、事前に階段幅・エレベータ寸法を写真で共有しましょう。
    • マニフェスト番号は誰が用意する?
      排出事業者である店舗側がJWNETに登録して発行します。買取専門店が「代行費0円」で手続きを請け負うケースも増えているので、見積時に確認すると手間を削減できます。
    • フロン未使用でも証明書が必要?
      食洗機単体なら不要。ただし同時に冷蔵機器を廃棄する際は回収証明書をまとめて保管しておくと監査や保健所立入時に安心です。
    • 買取成立後に動作不良が見つかったら?
      「現状有姿」契約であれば追加請求は原則不可。ただし虚偽申告があると返金要求されることもあるため、故障箇所は正直に申告しましょう。
    • 地方店舗は都市部相場で売れない?
      宅配買取や出張査定のプランを利用すれば都市部価格が適用されるケースが多い。遠いからこそ競合が少なく高値になりやすい例も。
    • 厨房フロアを通らず窓から搬出したい
      ガラス脱着やクレーン作業は追加費用。ビル管理会社の許可が必要なので、遅くとも搬出10日前には書類申請を。
    • インボイス制度の影響は?
      2023年10月以降、適格請求書発行事業者でないと仕入税額控除が受けられません。買取業者にインボイス登録番号があるか確認し、振込控えを帳簿保存しましょう。
    • 電子マニフェストの閲覧権限は誰が持つ?
      排出事業者・運搬業者・処分業者の3者だけ。税務調査や金融機関へ提出する場合は、PDF出力機能で一次保存し共有します。
    • 領収書を現金で受け取ると売上計上が必要?
      食洗機は固定資産売却益として計上。金額が大きい場合は「その他収入」ではなく固定資産勘定から除却すると節税メリットがあります。
    • 他の厨房機器をまとめて売りたい
      テーブル形冷蔵庫や製氷機を同一業者で一括査定すると搬出費の圧縮が可能です。

    まとめチェックリスト

    1. □ 型番・年式・稼働時間を撮影した
    2. □ 相場を確認し2社以上へ同日査定を依頼した
    3. □ マニフェスト発行または代行依頼が完了した
    4. □ フロン機器の有無を再チェックした
    5. □ 搬出経路の寸法・障害物を写真で業者へ共有した
    6. □ 契約書と領収書をクラウド保管した

    これら6項目をクリアすれば、業務用食洗機の撤去は「コスト」ではなく「利益創出」に変わります。相場上昇の追い風が吹く今こそ、合法・高価・スピーディな売却で次の店舗投資に資金を回しましょう。